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山形で見つけた「霊験あらたかなWi-Fi」がこちら 「粋だなぁ」「山伏って凄い」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.08.28 06:00
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修験道の霊山、羽黒山をイメージした

いでは文化記念館入口(画像提供:羽黒町観光協会)
いでは文化記念館入口(画像提供:羽黒町観光協会)

Jタウンネットの質問に答えてくれたのは、羽黒町観光協会の担当者だった。

「いま話題になっているポスターを制作したのは、2017年の春です。外国人観光客の増加から、インバウンド対策の一環として始まりました。
Wi-Fiがつながるエリアは、今のところ羽黒山麓にある『いでは文化記念館』館内のみです。ポスターはもう2年以上も前から掲示されていたのですが、今回、突然多くの方から反応をいただくようになったことに驚いています」
いでは文化記念館(画像提供:羽黒町観光協会)
いでは文化記念館(画像提供:羽黒町観光協会)

「Free Wi-Fi」のポスターに、山伏をデザインしたのはなぜ? と聞いてみた。

「ここ羽黒山は、古くから山伏たちが修行をする修験道の霊山として知られています。そのため羽黒山らしさを出す意味で、山伏のデザインにしました」

出羽三山の一つ、羽黒山が位置する羽黒町の観光協会ならではの回答だった。けっして山伏の特殊能力のおかげでWi-Fiにつながるわけではない、念のため。

しかもWi-Fiがつながるエリアは、「いでは文化記念館」の館内だけなのだ。ポスターの出羽三山のイラストを見て、出羽三山全体でWi-Fiがつながるように受け取るのは、明らかに勘違いというものだ。

羽黒山五重塔(画像提供:羽黒町観光協会)
羽黒山五重塔(画像提供:羽黒町観光協会)

このポスターについて、地元民からはとくに大きな反応はなかったという。ただ、羽黒山を訪れた観光客から、「こんなポスターがあった」とツイッターに投稿されることがときどきあったという。ただ今回のような大反響というのは、初めてだったようだ。

今後の展開はどうなるのだろうか? エリアはもっと広がるのかと聞くと、「現在、未定です」という答えだった。

出羽三山は、羽黒山が現世(正観世音菩薩=観音浄土=現在)、月山が前世(阿弥陀如来=阿弥陀浄土=来世)、湯殿山が来世(大日如来=寂光浄土=未来)という三世の浄土を表すとされている。羽黒山から入り、月山で死とよみがえりの修行を行い、湯殿山で再生する巡礼が行われるという。

Wi-Fiがつながるエリアは、羽黒山だけで良いのかもしれない。

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