なぜ作ってしまったのか... タピオカ入りの「練り物」が鳥取に存在していた
「タピオカはモチみたい」
そもそも「トビウオの天ぷら」自体、なじみがない人も多いのではないだろうか。鳥取ではトビウオは「アゴ」とも呼ばれる初夏が旬の魚で、刺身や練り物にして食べられている。
公式サイトによれば、「タピオカとび魚天ぷら」は縦16センチ、横6センチ、厚み1センチほどの大きさ。トビウオの魚肉にタピオカを混ぜて油で揚げた一品だ。
この商品の販売を始めたのは、18年7月ごろ。「金田屋 かねちく」はいくつか店舗を展開しているが、そのうちの1つの近くにタピオカドリンク店ができたことがきっかけだという。
「その時は今ほどブームでもなかったんですけど、どんなもんかなと思って飲んだところ、モチみたいな食感だったんですよ。プリプリっと、モチモチっとして、これがタピオカかって感じで。これを練り製品に混ぜたらどんな食感がするんだろうと思って実験でやったところ、モチモチのプリプリだったんですよね」
金田さんはただタピオカブームに乗っかったわけではなく、自分で飲んでみて練り物に混ぜることを思いついた。そのチャレンジ精神が、今回の斬新な商品を生み出すこととなった。
お客さんの反応はどのような感じなのだろうか。金田さんに聞いてみると、
「それが面白いもんで、高校生とか若い世代がキャッキャッ言いながらインスタとかにあげているみたいですね。今すぐ食べたいとか言うので、店のレンジでチンしてマヨネーズとか付けてどうぞってやってます。食べ歩きみたいな」