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なぜ作ってしまったのか... タピオカ入りの「練り物」が鳥取に存在していた

笹木 萌

笹木 萌

2019.08.25 11:00
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お茶漬けやラーメン、ピザなど、あらゆるものにトッピングされている「タピオカ」。空前のブームの真っ最中だが、ツイッターではまた斬新なタピオカ料理が見つかったと話題になっている。

その名も「タピオカとび魚天ぷら」だ。

もはや何でもアリなのか(画像はちらいむ@chilimeさん提供)
もはや何でもアリなのか(画像はちらいむ@chilimeさん提供)

タピオカ、トビウオ、天ぷら... あまり見ない組み合わせだが、なぜこうなってしまったのか。ツイッターユーザーのちらいむ(@chilime)さんが投稿した画像では、練り物の中にうっすらタピオカが確認できる。どんな味がするのか、すごく気になる。

Jタウンネットは2019年8月22日、この商品を製造・販売する「金田屋 かねちく」(本社・鳥取県東伯郡琴浦町)の代表・金田浩和さん(51)に話を聞いた。

「タピオカはモチみたい」

そもそも「トビウオの天ぷら」自体、なじみがない人も多いのではないだろうか。鳥取ではトビウオは「アゴ」とも呼ばれる初夏が旬の魚で、刺身や練り物にして食べられている。

公式サイトによれば、「タピオカとび魚天ぷら」は縦16センチ、横6センチ、厚み1センチほどの大きさ。トビウオの魚肉にタピオカを混ぜて油で揚げた一品だ。

この商品の販売を始めたのは、18年7月ごろ。「金田屋 かねちく」はいくつか店舗を展開しているが、そのうちの1つの近くにタピオカドリンク店ができたことがきっかけだという。

「その時は今ほどブームでもなかったんですけど、どんなもんかなと思って飲んだところ、モチみたいな食感だったんですよ。プリプリっと、モチモチっとして、これがタピオカかって感じで。これを練り製品に混ぜたらどんな食感がするんだろうと思って実験でやったところ、モチモチのプリプリだったんですよね」

金田さんはただタピオカブームに乗っかったわけではなく、自分で飲んでみて練り物に混ぜることを思いついた。そのチャレンジ精神が、今回の斬新な商品を生み出すこととなった。

お客さんの反応はどのような感じなのだろうか。金田さんに聞いてみると、

「それが面白いもんで、高校生とか若い世代がキャッキャッ言いながらインスタとかにあげているみたいですね。今すぐ食べたいとか言うので、店のレンジでチンしてマヨネーズとか付けてどうぞってやってます。食べ歩きみたいな」

おすすめの食べ方は?

気になるのはそのお味だ。金田さんに聞いてみたが、味は「ほぼない」とのこと。モチモチとした食感が特徴だという。

食べ方としては、レンジで温めてマヨネーズを付ける、おでんや味噌汁の具にする、縦に切ってケチャップで軽く炒め、タバスコをかけてエビチリ風にするなど、結構いろいろなバリエーションが楽しめる。

金田さんによると、そのまま食べると少し固いが、口にいれて15秒ほどすると柔らかくなる。

「タピオカは不思議な食べ物ですわ」

そうしきりに繰り返す金田さん。温めた方が、柔らかくなって食べやすくなるとのことだ。

価格はばら売りされているものは300~350円ほど。公式サイトでは10個セットを税込3680円で販売している。

「金田屋 かねちく」では、このほかにも、砂丘ながいもを使った「金のマンモスの肉」や「飛魚インドカレーうどん」など、変わり種の練り物を販売している。金田さんは今後の商品について、

「『トビウオの魚肉』がご飯、おかずは何にしましょうという形で、これからも変わった食材や昔からある食材を合体してやっていこうと思います。変わってても『おいしい』が基本なので、変わってればええという問題ではないです。話題になったものを使ったらどうなるだろうとか、時代に合ったものを作っていきます」

と話している。

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