青色に輝く「蝶のステンドグラス」 日本最古の昆虫博物館に、美しすぎる標本展示があった
2019.06.27 06:00
クイズで標本がもらえる
名和館長によれば、この博物館のコンセプトは「身近な昆虫から世界の昆虫まで」。1000種3500頭の昆虫を展示しているが、クイズや「隠れ展示シリーズ」など、来訪者が楽しめるような参加型の展示をしているとのことだ。さらに、
「昆虫自身が持っている魅力を感じてほしい。思い出を持ち帰ってほしいです」
という考えから、写真撮影も昔からOKしているという。
2階は13問のクイズが設置してあり、参加者には抽選で30人(年ごとに集計)に景品が送られるという。景品の対象は全問正解者だけでないということが驚きだ。そのわけを聞くと、
「クイズは知識を求めるものではなく、一生懸命解こう思って、標本をしっかりと見てもらうための動機づけのクイズです」
とのこと。景品をあげる人は年間約7000人の参加者から選ぶため倍率は高いが、標本や下敷きなど豪華景品がもらえる。
話題のモルフォ蝶は2004年に同館研究員の松尾登貴雄さんが作成した。縦176センチ、横280センチの枠の中で、約480頭のモルフォ蝶が輝きを放っている。角度によって見え方が違うのも魅力の一つだ。