ミシュラン獲得の実力、カップ麺でも発揮できるか セブンプレミアム「鳴龍」をガチレビュー
酸味と芝麻醤が融合した独特な味わいの担々麺スープ
今回のスープは、液体スープ、粉末スープ、あとがけ調味料の3種類の別添小袋から形成される、リッチな担々麺スープです。液体スープに入っているラー油の赤色と、あとがけ調味料に入っている芝麻醤(練りごまの調味料)の白色が目立っています。
ベースになっているのは醤油味で、練りごまとラー油を効かせています。スープ表面は赤く染まっているものの、食べてみるとそれほど辛いわけではなく、せいぜいピリ辛程度。練りごまもあっさりめです。
特徴的だったのは酸味の強さ。黒酢やりんご酢由来の、鼻に抜けるお酢の香りが強いです。カップ麺でも黒酢などが入っている担々麺は多々ありましたが、ここまで酸味が強いのは珍しいです。
そしてもうひとつの大きな特徴が、別添されている「あとがけ芝麻醤」。「芝麻醤」とは練りごまを使った調味料で、今回はスープと混ぜ合わせずに表面に浮かせたまま食べることが推奨されています。
麺をスープ表面の芝麻醤にくぐらせて食べることで、混ぜ合わせるよりもクリーミーな甘みを強く感じることができます。他の担々麺と比べて特別違った材料が使われているわけではないのに、スープの酸味と芝麻醤の丸み甘みが融合し、独特な味わいに仕上がっていました。これが本当にカップ麺のスープなのかと驚いてしまいます。