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見た目よりも味にビックリ!? 話題の「透明醤油」を使ってみた結果

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.05.17 11:00
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醤油哲学を考えさせられる

「透明醤油」は2019年3月に創業150周年を迎えたしょうゆ・みそメーカーのフンドーダイ五葉(熊本市)が2月から発売しているもの。名前の通り、透明な液体ながら味わいは醤油という不思議な商品だ。

早速に入手をするために東京・銀座松屋の醤油専門店「職人醤油」で購入。フンドーダイのオンラインショップでも扱っていたが、女性以外は飽き性の筆者の興味の火が消えないうちに買いたかった。価格は100ミリリットル入りで540円(税込)だった。

透明醤油
透明醤油

商品と一緒に小さな説明書きも渡された。読んでみると、

「フンドーダイ独自の製法を駆使して製造したまったく新しいタイプの調味料」

との一文を発見。味すら普通の醤油と違うというのか。今までキワモノを食べ過ぎたせいで疑念が生じてしまう。

色の常識を変えると共に服を汚さない、素材の色もそのままにとの意図もあるのだとか。

おふざけの意図がない時点でかなり信頼できる代物であるが、実際に味わってみよう。

小皿の絵柄も丸見えのまま
小皿の絵柄も丸見えのまま

原材料名にはしょうゆ蒸留液、食塩、醸造酢、調味料、トレハロース、アルコールと書かれている。

果たしてどんな味がするのか。編集部の近くのスーパーで買った真鯛の刺身で挑戦した。

たっぷりつけても色の変化はない
たっぷりつけても色の変化はない

たっぷりつけても色が変わらない。見た目は透明だが、ニオイは醤油のそれ。ただ、味が普通の醤油と違った。口の中の力が腑抜けてしまうほど甘くておいしい。

いつもと違う色ではあったが、青や紫のようなインパクトの強い色ではないので食べる頃には抵抗がほとんどない。

あまり期待をしていなかったため、真鯛しか購入しなかったのを激しく後悔した。これがあればどんな刺身でも絶品になりえる。

魚の味を引き立たせるのがこんなに簡単だとは――。

改めて原材料を見直しても違法なものは当然だが入っていない。いかがわしい薬物で感覚をかき乱されているかのようだ。醤油ひとつでこれほどまでに変わってしまう経験がないため、混乱しきりだ。

ここであることをしてみたくなった。刺身といえばわさび醤油。これを作ってみようではないか。

わさび透明醤油
わさび透明醤油

見た目は随分と変わってしまったが、味はどうだろうか。

わさびを入れても刺身の色は変わらない
わさびを入れても刺身の色は変わらない

わさびを入れると醤油の存在感は強まったものの、真鯛の味を立たせているのは変わらない。旨味が増してさらに美味しくなった。

わさびは刺身に付いてきた使いきりタイプのもので、すりおろして使うなどはしていない。それにも関わらず、この美味しさは透明醤油のパワーと言わずして何なのか。

いつもならS編集長にも試食をお願いするところだが、あまりに美味すぎて編集部の3人だけで食べきってしまった。

色物として見ていた筆者だったが、食べ終わるころには使い切るのが勿体なくなってしまい、大切に使おうと心に決めた。

醤油を変えるだけで食卓が変わる。とんでもないものが世に出てきてしまった。

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