ゾウが遊んだ古タイヤ、ライオン愛用の石... 盛岡市動物公園、イベント景品が「マニアックすぎる」
「ライオンのプリンセス、お気に入りの石」って?
電話で答えてくれたのは、盛岡市動物公園の広報担当者だ。
「じゃんけん大会の賞品は日替わりで、動物公園ならではのレアなものも準備しております」とのことだ。
例えば、4月29日の賞品は、「ライオンのプリンセスが夢中になって遊んだお気に入りの石」だ。
「??」と不思議にに思う人がいるかもしれない。この「石」については、盛岡市動物公園のツイッター公式アカウントから、動画を添えて投稿されている。
4/27からの春まつり「じゃんけん大会」の賞品は、世界に一つ!?だけの貴重なお宝を毎日1名様にプレゼントします!4/29はライオンの♀"プリンセス"が夢中になって遊んだお気に入りの<石>!
— 盛岡市動物公園 (@moriokazoo) 2019年4月20日
かわいくラッピングして差し上げます♪よ~く見ると毛がついていたり、爪の後がついているかも!? pic.twitter.com/z83DjSnQ7L
動画には、夢中になって遊んでいるライオンの様子が捉えられている。「よ~く見ると毛がついていたり、爪の後がついているかも!?」というコメントも添えられている。
また5月3日の賞品は、「鳥類担当者が必死で集めた色々な鳥たちの羽の詰め合わせ」だ。
5月4日の賞品は、「どんどん産んでたまりにたまっていたダチョウの卵(中身なし)」。
5月6日の賞品は、「令和が発表された3日後に落ちたニホンジカのオスの角(左右セット)」である。
なんともユニークな賞品ばかりだ。「いったい、どうやってこの賞品を決めたのですか?」と聞いてみると......。
「この企画は、飼育員たちが集まって考えました。狙いは、ずばり話題づくりです。あまりお金をかけないことも条件の一つでした。動物園をより身近に感じてもらえると良いな、と思いまして......」と担当者。
飼育員たちの熱意は、動物園ファン、リピーターだけでなく、より多くの人々に伝わっているようだ。「お客さんは、やはり盛岡市の人が多いのですか」と尋ねると。「岩手県内はもちろんですが、東北全域から来られる方も多いようです。なかには関東からのお客様もいらっしゃいます」。
家族連れで東北に帰省する人には、とくにおすすめかもしれない。