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水槽の前に「寿司ネタ」ずらり 水族館のユニーク展示、企画の狙いを聞いてみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.04.11 06:00
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みんな大好きなお寿司。しかし、お寿司のネタである魚たちが、水中でどんな風に生きているのか知っている人はどれくらいいるだろうか。

そんな疑問に答えるような展示が、名古屋港水族館(名古屋市)で開催中だ。

以下画像は名古屋港水族館提供
以下画像は名古屋港水族館提供

こちらの写真は、2019年3月16日から開催中の特別展「寿司ネタ大集合~水族館が斬る!寿司のいろいろ~」の様子。一見、普通の水族館のように魚が泳いでいるように見えるが、水槽の前にはなんと、お寿司のレプリカが置いてある。

今回の特別展では、寿司ネタとして使われることがある生き物たちを、水族館の目線で紹介。様々な生き物が実際に動いている様子を見ながら、どんなお寿司になるのかも知ることができる一石二鳥(!?)の企画なのだ。

「生き物への興味を持ってもらえたら」

世界最大の節足動物「タカアシガニ」の展示も
世界最大の節足動物「タカアシガニ」の展示も

Jタウンネット編集部が4月10日、今回の特別展を担当した名古屋港水族館の飼育担当者に企画のねらいを聞くと、

「(名古屋港水族館では)これまで食べ物に焦点をあてたアプローチがなかったので、親しみやすいお寿司を題材にしたら面白いんじゃないかということで企画しました」

とのこと。水族館で食べ物ネタとは攻めている。今回の特別展ではマグロなどのポピュラーなお寿司を紹介するだけでなく、新たに考案された創作寿司を紹介するコーナーなど、様々な展示があるという。

「創作寿司のコーナーでは、実際に職員が食材を採りにいって、調理も担当し、できあがったお寿司を職員自らで実食しました」

なんだか、気合の入りようが凄まじい...。担当者によれば、とくに解説文はわかりやすく伝えようと力を入れた部分だという。たしかに、職員自ら体を張っているので説明にも熱が入りそうだ。

「ユムシ」を使った創作寿司
「ユムシ」を使った創作寿司

「ユムシ」の解説文。意外と美味しいらしい...
「ユムシ」の解説文。意外と美味しいらしい...

「釣り餌のイメージしかありませんでしたが、実は美味しいという噂を信じて軍艦巻きにしました。
切った瞬間に内蔵と赤黒い体液がドバっと出てきました...。ちょっとした衝撃映像のようで、ビビってしまいました(泣)
肝心の味ですが、強烈なビジュアルに反して上品で、臭みは一切なく貝のような甘みがかみしめるごとに口に広がります」(解説文より抜粋)

上の画像は創作寿司コーナーに展示されている「ユムシ」に添えられた解説文。見た目はなんともグロテスクだが、食べてみると実は美味しいらしい。というか、これを実際に食べてみようと思ったことに敬意すら感じてしまう...。

創作寿司コーナー世界最小のイカ「ヒメイカ」
創作寿司コーナー世界最小のイカ「ヒメイカ」

ヒメイカ展示の様子
ヒメイカ展示の様子

ヒメイカの解説文。一貫の軍艦巻きに仕上げるのに50匹くらい必要とのこと
ヒメイカの解説文。一貫の軍艦巻きに仕上げるのに50匹くらい必要とのこと

「生き物を食材という切り口で展示として見せるのは今回が初めてです。水族館で食材というと、タブー視されることもあるのですが、展示を通して生き物への興味を持ってもらえたらありがたいです」

今回の特別展について、そんな思いを語ってくれた。特別展は6月2日まで。開催期間中にぜひ足を運んでみては。

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