「埼玉県民の『隠れ郷土愛』をくすぐりたい」 まさかの映画化「翔んで埼玉」、監督&原作者インタビュー
2019.02.02 12:00
埼玉県人は「ディスられるも平気なフリをしている」
ここで2人に、取材や制作を通じて得た「ディスられ慣れている」という埼玉県民の印象を話してもらった。
武内さん「ディスられるのが慣れてるって言うんですけど、実は郷土愛ありますよね。僕、千葉大好きだし。あるのに隠してるっていうか。その感じが面白いなって思ってて。そこを刺激する話ってできないかなと思って。
大学時代、上尾に住んでた友達は、いつも地元に帰って上尾の仲間と飲むんですよ。かたくなに。ものすごい郷土愛だなって当時思って。意外と浦和の友達もそうでしたね。地元愛は強いと思うんだよな。サッカーもレッズなんかね。なのに、ディスられるも平気なフリをしている感じ。その辺の感情をくすぐれると面白いかな」
魔夜さん「所沢には4年しか住んでないので。なんとも申し上げられませんけど、とにかく埼玉県は寛容だなと。心が広いと思います。ほかの県では成立しませんでした。『翔んで京都』とか『翔んで兵庫』なんてとんでもないですよ。何されるか分かんない。埼玉県民は笑って許してくれるんで。その心の広さ、そのおかげで作品が成立しているわけですから」
今回、原作の続き部分は監督ら制作チームに任されている。そこで聞いたのはネタとして県内のどこが最も登場頻度が多いのか。
武内さん「春日部かなあ。一番多いのは。所沢とか草加とか熊谷も出てくるし。熊谷はそこそこフィーチャーされてます。家族の設定が熊谷出身の家族って言う設定なんで」
これを言われては春日部の映画館で見たくなってしまう。
最後に外から見て、埼玉県民が何を大切にしているように見えたかを聞いた。
武内さん「地元愛が実はすごいんだなって感じましたね。隠れ埼玉県人みたいな。表では出さないけどすごい強い郷土愛がある。千葉もそうなんですけど、むしろ埼玉の方があるなって感じましたね」