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「埼玉県民の『隠れ郷土愛』をくすぐりたい」 まさかの映画化「翔んで埼玉」、監督&原作者インタビュー

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.02.02 12:00
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住みやすい街としての埼玉県

映画「翔んで埼玉」は、「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」の実写化作品。全埼玉県民が驚愕したストーリーは、以下の通りだ。

東京都民から迫害されていた、埼玉県人は身を潜めて暮らしていた。そんなある日、白鵬堂学院の生徒会長で東京都知事の息子というサラブレッドの壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は容姿端麗なアメリカ帰りの転校生の麻実麗(GACKT)と出会う。その後、麗が埼玉出身であることが発覚。2人は東京都民から迫害される埼玉県人の戦いの渦に巻き込まれていく――

原作では伝説の埼玉県人とされる埼玉デュークを求めて、麗と百美が旅立つところで終わっているが、映画ではその続きが描かれ対抗組織「千葉」が登場するなどより混沌とそして笑える展開へと進化している。

「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」(宝島社)
「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」(宝島社)

生まれも育ちも埼玉県白岡市。県内の人からも虐げられているような気がする、生粋の白岡市民である筆者は、武内監督と魔夜先生とのインタビューに挑んだ。

まずは映画化の感想だ。

魔夜さん「現実になるとは思ってませんでした。この作品が売れ始めたころに色々オファーがあったんですけど、まずアニメ化の話がきたんですね。やるとしたらアニメかなと。実写は難しいかなと思ったんです。内容が内容ですから。でも、無理だろうと思ってた映画の方が本当にできてしまった。ビックリした」

ビックリしたという魔夜さん。一方、実写化の監督は原作をどう読んだのか。

武内さん「千葉県の出身なんで羨ましいなと思って。途中で終わってたんで、何とか千葉県をねじ込んでやろうと思って。千葉と埼玉どっちがこう上なんだって白黒つけたいってそういうエネルギーで作りました」

千葉県民の武内さんにとって、埼玉の印象はどうなのだろうか。

武内さん「拮抗しているなって思ってて。良いバランス感覚ですね。好敵手というか。新幹線走っててうらやましいなとか。大宮のが千葉より都会だなとか。でもこっちには海があるしなあ、とか。観光地は千葉のが多い気がするんですよね。学生時代にドライブに行こうってなって、横浜とか湘南とか、群馬のスキー場とか、新潟行こうとか千葉の海行こうとかあったんですけど、一度も埼玉にドライブ行こうって話は全く出なかったですね」

何とも県民として複雑な答えだが、埼玉の思い出はあるのだろうか。

武内さん「桶川に大学の友達が住んでいて遊びに行ったんですよ。その時に何にもないなって言ってたら、いいとこあるからって吉見百穴と長瀞に連れてってもらって。そこはいいなと思ったんですけどそこの印象しかない...」

千葉県民ながら驚くべき洞察力だ。「怒られちゃうかな」と心配している武内さん。心配無用です。埼玉県民も似た印象です。

魔夜さん「(埼玉に)いつまでもはいたくないなとは思った」
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