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「紙巻き」と「加熱式」、どっち吸ってる?  現代たばこ事情を調査→結果は...

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2018.12.26 12:00
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タバコといえば、やっぱり紫煙がくゆる紙巻き? そんなイメージも、そのうち過去の話になるかもしれない。ここ最近、喫煙者の間で「加熱式タバコ」が急速に普及しているからだ。

日本ではプルームテック、アイコス、グローの3ブランドが全国展開していて、喫煙所などでも加熱式派を見かける機会が増えた印象だ。では実際のところ、愛煙家の間でどれくらい浸透しているのか、Jタウンネットでは10月12日から12月19日までアンケート調査を行った。はたして結果は――。

喫煙者の43.7%が「××派」

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まず、回答者の皆さんとタバコのかかわりについて。上のグラフで示した通り、投票総数の51.5%、ほぼ半数が喫煙者だった。喫煙者に限定してみると、加熱式を愛用しているのは43.7%と半分近くにのぼり、紙巻きとほとんど遜色ない数字に。全国展開から3年も経っていない加熱式タバコだが、かなり定着しているといっていいだろう。

他方で電子タバコはわずか3.6%にとどまった。まだ販売店も少なく、愛煙家の間でもあまり認知されていないのだろうか。

また、今回は喫煙者に向けて、「加熱式が初めて吸ったタバコなのか、あるいは他のタバコから切り替えた」を聞くアンケートも実施した。

こちらは「紙巻きから加熱式に変えた」層が過半数を占めた。一方で、「初めてのタバコが加熱式だった」と答えた人はわずか1.8%。ここ数年での急速な普及には、やはり加熱式に切り替えた層の影響が大きいようだ。

以前、Jタウンネット編集部が検証(加熱式タバコ「においが少ない」のはなぜ?  紙巻きとの差、臭気判定士と「実験」してみた)した通り、とくに煙やニオイについては加熱式と紙巻きで強さに明らかに差がある。そういった点から、周囲への影響なども配慮して、加熱式に切り替えたということだろうか。

地域差はあるの?

一方、地域ごとの傾向を見ると、加熱式タバコが浸透している地域にはどうやら偏りがある様子。

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「加熱式タバコを吸っている」と答えた層が、50パーセント以上を記録したのは10都府県にとどまった。思ったよりも、地域差が出た印象だ。加熱式が過半数を占めた地域は、どちらかというと都市部の方が多い。

とはいえ、東京や千葉、愛知、兵庫など人口の多いエリアで支持を集めたことから、全体的な票数では、加熱式と紙巻きにそこまで大きな差は出なかった。

ところで、なぜ都市部の方が「加熱式」派が多い傾向が出たのだろうか。

これは、いずれも「最初は一部地域」 から販売開始され、その後全国に展開されたということも大きいだろう。アイコスは15年9月 に国内8箇所で販売開始されたが、全国展開されたのは16年4月から。グローも16年12月に仙台限定で販売開始し、全国展開になったのは17年10月からだ。プルームテックでは、全国で販売が始まったのは18年6月と、まだ半年とちょっとしか経っていない。それまでは、東京や福岡、大阪など都市部でしか入手できなかったのだ。

こうした展開戦略が、地域差に現れているとも言えそうだ。となると、加熱式タバコはこれから都市部以外でもさらなる支持を集めていくのではないか――。今回の調査結果からは、そういった可能性もうかがえた。

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