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「ラジオ体操」の全国連盟に、活動内容を聞いてみた

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.08.01 11:00
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自由に裁量権が与えられている

同連盟の活動は、全国に2000を超す会に属する、主に70代の男女が主体的に集まり行う。会は町内会単位で結成されることが多いという。基本的には毎朝6時25分にNHKのラジオから流れるラジオ体操に合わせて体操するが、自由に裁量権が与えられている。体操せずに掃除だけ、という時もあれば、体操した後にハイキングに出かけることもあるそうだ。

連盟事務局は春・秋に全国13会場で、それぞれ講習会と指導者認定試験を行う。春に正しい体操のやり方を指導する一般講習会と、指導の仕方を教える指導者講習会を開く。秋には指導者講習会と筆記・実技からなる資格認定試験(1級、2級)を開催。合格者は指導者の立場として日々の体操の普及活動のほか、高齢者がいる施設で指導できるようになる。

また、かんぽ生命・NHKと共催で体操会も行う。毎年7月20日~8月31日には全国での体操の様子をNHKラジオで生中継。7月下旬から8月上旬にはNHKラジオ・テレビ生中継で「1000万人ラジオ体操みんなの体操祭」があり、18年は8月5日に行われる。

同連盟は2011年4月に設立。前身は、1928年に逓信省(ていしんしょう、後の郵政省。現在は、かんぽ生命が担当)とNHKがラジオ体操を呼びかけていたものだ。活動が始まったきっかけは、1928年頃に同省・簡易保険局職員がアメリカのメトロポリタン生命保険(現・メットライフ生命)でラジオ体操が行われているのを見て、「これは健康増進に活かせそうだ」と考え、導入したという。体操の会が設立されて以降、市町村・県・エリア(「東北」「関東』など)と拡大し、現在に至った。

2018年は酷暑が続いているが、熱中症対策の呼びかけのほか、活動メンバーのなかでも日々の状況に合わせて「暑いからやめておこう」と判断しているのだそうだ。同連盟職員は「健康増進を目的に、長生きしてもらえれば」と思いを込める。

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