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愛媛で「坊っちゃん展」やるよ! 祖父江慎ら収蔵の「マニアックな資料」を一挙展示

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.06.24 17:00
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漱石直筆の資料も並ぶ

Jタウンネット編集部は2018年6月20日、愛媛県美術館の主任学芸員を務める杉山はるかさんに取材を行った。

「今回、『坊っちゃん展』が行われるに至ったのには、展覧会の主催者の1人である祖父江慎さんが、漱石の『坊っちゃん』に関する研究を続けてこられたことがきっかけの1つです」

と語る。

「坊っちゃん展」は祖父江慎氏、浅田政志氏ら4人の芸術家たちが、漱石の「坊っちゃん」を軸にしたアート作品や「坊っちゃん」に関わる撮り下ろしの写真など、数々の資料を展示するものだ。

祖父江氏は「坊っちゃん」に関するものを20年来コレクションしており、いつか「坊っちゃん展」を開くことを夢見ていた。そして今回、ついに美術館での展示が決まったのだという。

見どころについて聞くと、「漱石直筆の資料や、『坊っちゃん』と名がつくものが数多くあります」という。ただ、

「今(開催10日前)でも実はまだ『坊っちゃん展』の全てが完成しているわけではなくって......バタバタしているんです。物品があまりにもマニアックで多くて、公開日の30日までにレイアウトの完成で間に合わせるのでいっぱいいっぱいですね」

と苦笑いしていた。

今回、坊っちゃん展を実施した背景にはもう1つ、17年9月から19年2月28日まで行われているアートイベント「道後オンセナート 2018」の存在がある。18年は「オマージュ」「賛歌」をテーマとして、祖父江氏ら4人を含む、約20人の芸術家の作品が展示されている。

「道後オンセナート」は温泉とアートを掛け合わせて、作品が道後の街を彩るというもの。14年に道後温泉本館が改築から120年を迎えたことを受けて開かれて以来、大きなアート展は4年ぶりの取り組みとなる。15年、16年には「道後アート」という、オンセナートよりは小さな展覧会が開かれた。

18年6月20日のJタウンネット編集部の取材に、道後オンセナート実行委員会事務局担当者は「オンセナート」の開催期間について、

「4年という期間が決まっているわけではありませんが、数年に1回大きなアート展を開催しよう、という話になっています。毎年決まるかどうかも未定ではあるのですが、お客様からは好評で、『続けてほしい』という声をいただいていますね」

と説明してくれた。

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