芸備線沿線を守ろう!盛り上げよう!観光協会やボランティアの活動に注目
2018.06.09 07:52
秘境駅「備後落合駅」のボランティアガイド
一方で、庄原市の山間にある、備後落合駅。島根県松江市へとつながる、木次線の分岐点でもあります。かつては、100人以上の職員が働いていたこの駅も、今は無人駅です。
「秘境の駅」として鉄道ファンに人気の場所で、制帽をかぶり、お客様をガイドする一人の男性がいます。
永橋則夫さんは、機関士として、国鉄、そしてJRに勤めました。芸備線の存続に危機感を持ち、駅を訪れる人をもてなそうと、去年の4月からボランティアでガイドを始めました。この一年で案内した人数は、1600人以上。
永橋さんは、ガイドをするほか、敷地の草刈りや駅の掃除もおこなっています。「勇気もらえますよね。『頑張ってください』という言葉が、何よりの励みですよ」といわれていました。
乗客がいなければ存続が難しい、ローカル線。地元住民の取り組みによってリピーターも増え、その活動は実を結びつつあります。
興味を持って利用してくれる人が、少しずつでも増えていって欲しいですね。(ライター・石田こよみ)