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「高校の修学旅行」本当に四国が多いのか、改めて検証してみた

Jタウン研究所

Jタウン研究所

2018.06.01 06:00
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有識者「四国が1位というのは考えにくいですね」

四国と本州をつなぐ瀬戸大橋である
四国と本州をつなぐ瀬戸大橋である

そもそも、四国へ行くケースは多いのか。教育機関での旅行に関する専門機関、公益財団法人日本修学旅行協会(東京都中央区)の事務局長を務める青木正史さんに聞いてみると、

「四国が1位というのは考えにくいですね」

と開口一番に語った。

「高校の修学旅行についてみると、飛行機を使う学校も少なくないので沖縄や北海道、九州といった場所へ向かう傾向が強いです。地方の学校は東京など関東圏へ向かう傾向がありますね」

という。協会の調査でも高校では「沖縄」が最も人気であることがわかる。では、時代で差異はあるかを聞くと、「四国が多い、という時代は、当会の調査では見当たりませんね......」と言い、世代差もないとのことだった。

「あっても関西圏の一部で四国へ行く、というケースでしょうか。ただ、最近では自治体などで、こんぴらさん(金刀比羅宮)やしまなみ海道、道後温泉なんかをめぐるコースをPRしたりはしていますね。そうした動きは四国を修学旅行に選ぶ追い風になるかと思います」

と説明した。ほか、とある旅行会社に確認しても四国のシェアは高くない、と同様の回答だった。

では、Jタウンネット編集部の調査ではなぜこうも四国が伸びてしまったのだろうか――困り果てた筆者がいろいろ上司に聞いても頭を抱えるばかり、同僚の記者は陰謀論まで唱え始めた。

確かに松山への修学旅行は増えている
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