豊かな心を育てる「木育」にも広島県産の木材が注目される理由とは
2018.05.13 07:54
補助金制度で地産地消を後押し
実は、知事室の応接用のテーブルも県産の木材。県産の木材が注目されている背景には、行政の後押しもありました。
県では2015年度から、県産の木材を使用する住宅メーカーに補助金の支援をする事業を行っています。森林所有者の森林整備に対する意欲を高め、県内の健全な森づくりを推進していくことが目的です。
県産の木を使うことは、森の整備につながります。県の支援の幅が広げられていることに加え、消費者の意識も変わりつつあります。建築家の今川さんは、「環境意識の高い人は、地域の材料で建てる人が多い」と言われていました。
環境への意識の高まり、県産木材の消費、これがうまく回り始め、広島の森は好循環に入ってきたようです。この取り組み、ぜひほかの地域にも広がってほしいですね。(ライター・石田こよみ)