豊かな心を育てる「木育」にも広島県産の木材が注目される理由とは
2018.05.13 07:54
相性が良く建物が歪みにくい
今、県産の木材が注目を集めています。
三原市にある、あんず認定こども園は、床には堅くて丈夫なヒノキ、柱にはやわらかい杉が使われています。建築家の今川忠男さんは、「ここでは全部広島県の材料を使っている」と教えてくださいました。
「園長先生の非常に強い思いがあって、自然の材料を使った施設にしてくださいと、何回も打ち合わせしました」と今川さん。
今川さんは、「断熱性能が高いので、子どもたちにはいい環境ができると思いますし、木は呼吸しているので同じ空気を子どもたちも吸ったりするので浄化もしてくれるのかなという思いで、子どもたちが触れるところはたくさん(木を)使うようにしています」とも言われていました。
この子ども園のモットーは、「自然の中で子どもを育てる」です。子どもの頃から木に触れることで、森や木との関わりを考えられる豊かな心を育てる木育が広がりを見せています。
しかしなぜ安く手に入る海外の木材ではなく、広島の木材なのでしょうか。今川さんは、「やはり相性がいいのかなと思ってます。相性というのは同じ気候で育った木を使うことが、狂いが少ないといわれているので」と言われていました。
県産木材が選ばれる理由として、気候や風土に合っていることに加え、寒暖差が少ない広島で育った木は、建物が歪みにくいという特徴があるそうです。