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黒、赤、青...瓦の色といえばどれ?金沢に圧倒的に黒が多い理由とは

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2018.04.29 07:25
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耐久性にも優れている

香林坊パセオの地下道に飾ってある金沢の城下町の絵には、瓦の家は書かれていません。ということは、江戸時代にはあまり瓦は普及していなかったようです。

瓦職人さんの話によると、屋根瓦の色は、陶芸などにも使われる艶を出すための薬、「ゆう薬」によって違ってくるのだそうです。

ゆう薬を塗らないものは「いぶし瓦」といいますが、ゆう薬をかけた瓦は、いぶし瓦よりも水が浸透しにくく、汚れや雪を滑りやすくし、さらに強度も高まります。

石川県の瓦界のご意見版である長田和明さんによると、昔の金沢は、一般庶民はわらぶき屋根で、瓦をふく家では、いぶし瓦が使われていました。

それが、明治時代後期に、瓦を焼く窯が、だるま窯から登窯になったことで、大量の瓦が作られるようになりました。

今まで50枚焼けていたのが、一気に20倍の1000枚も焼けるようになったそうです。そして、この登り窯はゆう薬をかけた黒瓦を作るのに適していたとか。瓦は県外にも出荷され、明治時代後期、石川県は瓦の産地になりました。

経済的な上に、黒瓦は、赤や青の瓦と違い、裏にもゆう薬が塗られており、耐久性にも優れていたので、金沢には黒瓦が普及していったのです。

ちなみに、加賀市には赤い瓦が多いのですが、赤い瓦は北前船で伝わってきたそうです。そして、赤は膨張色で建物を大きく見せます。

北前船で栄えた豪商の街らしく、赤が普及していったようです。(ライター:りえ160)

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