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捨てるはずだった「芋焼酎粕」を... 熊本での「もったいない」が、化粧品研究につながった

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.02.05 15:00
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新たな形の「地産地消」

体や脳のエネルギー源である「糖」だが、必要以上に摂取すると、かえって老化を進行させるとも言われる。肌においても同様に、糖がコラーゲンなど体内のタンパク質と結びつくと、分解されにくくなって体内に蓄積され、ハリを失い、くすみやシワ、シミなどを引き起こすという。

しかし、10年ほどの研究を通して、甘藷(芋)焼酎粕エキスには、タンパク質の糖化抑制効果のほか、線維芽細胞機能を活性化する効果、コラーゲンの産生を促進する効果、およびメラニン生成に関与する「チロシナーゼ活性」を抑制する効果などがあるとわかったそうだ。また、抽出方法を見直し、当初のエキスよりも「糖化抑制力」を30%アップさせるなど、いまも研究は続けられている。

地元食材と水が生んだ「茂作」の副産物である、芋焼酎粕。こだわりがあったからこそ、効果が証明された時はとても嬉しかった、と神田さんは話す。

「自然界に無駄なものは何一つない」の信条で開発を続ける再春館製薬所と、地元に根差した醸造を行う花の香酒造。両社の研究は、単に化粧品の素材開発というだけでなく、熊本のものづくり企業同士による、新たな形の「地産地消」とも言えるだろう。

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