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伝統文化で「NIPPON」を発信したい... ワサビをつまみながら、プロダクトデザイナーに熱く語ってもらった

城戸 譲

城戸 譲

2017.08.22 20:00
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「伝統文化を発信する立場になりたい」

――じゃあ、改めてインタビューを。そもそも、なんで佐賀なの?

「きっかけは、肥前吉田焼のコンペ。肥前吉田焼は、歴史が深い『有田焼』とか、いま流行ってる『波佐見焼』とかと同じで、原料に陶石(とうせき)を使っているのに、取り残されてる感がある。そんななかで、『224porcelain』って窯元が独自にプロダクトデザイナーとコラボレーションを続けていて、そことのやりとりで生まれたのが『山葵山』。結局コンペには落ちちゃったんだけど、教えてもらったポイントを改善して、改めて産地で交渉して、制作に至ったのよ」
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――アメリカでは経済を学んでいたのに、こっち帰ってきてから、プロダクトデザイナーを目指したよね。なんで、こんな進路にしようと思ったの?

「経営とか経済を勉強した後に、会社とか『大きな仕組み』ではどうしようもないことを手助けしたいな、と思ったんだよね。それで小さくて、具体的な『論理』であるデザインを勉強して、デザインと経営の融合を目指すようになった。アメリカに居るときに日本を再認識したこともあって、『日本の伝統文化を発信する立場になりたいな』と。それで専門学校の卒業制作から、『FROM NIPPON』プロジェクトを始めたんだ」
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「ずっと社会を作りたかった。社会を改善することで、誰かを良くしたかった。でも、いかに経済学が進歩しても、誰かが絶対に割を食う。いくらお金を刷っても、零細中小は救えない。彼らに具体的に、かつ手早く、『変える手段』を提供するには......と考えると、設備投資でも経営コンサルでもなく、デザインだと思った。見せ方や伝え方を変えるっていう、最小の手法で最大の効果を得られる手法が『デザイン』だなって」
目標金額は30万円
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