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原爆ドームの破片、元安川から引き上げ

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2017.07.02 07:46
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[Jステーション-広島ホームテレビ]2017年6月20日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」で、元安川でおこなわれた引き上げ作業の様子が紹介されました。

元安川(Urawa Zeroさん投稿、Flickrより)
Motoyasu River 元安川

広島市の元安川には、爆風で吹き飛ばされた原爆ドーム、当時の県産業奨励館の破片が、今も残されています。ドーム前の元安川では、広島大学の研究員らによって石材の引き上げがおこなわれました。

これまで3回実施

作業開始からおよそ30分。被爆者が見守る中、引き上げられたのは、産業奨励館5階のバルコニーの支柱に隣接していた石材です。

重さが200kgほどある破片は、元の位置から20mほど離れた元安川に落ちていたということで、爆風の恐ろしさを感じます。

また、窓枠の一部や場所が特定されていない石材の引き上げもあわせておこなわれました。

72年ぶりに地上に姿を現した石材に、花を手向けた被爆者は、「産業奨励館の一部ですから、引き上げてもらったことを喜んでいます。本当に感謝します」「きょう引き上げられて良かったと思いましたし、肉親にあったような気持ちです」といわれていました。

引き上げ作業は、これまで3回おこなわれており、おととし11月には、5階にあったバルコニーの手すりの一部が引き上げられています。

広島大学の嘉陽礼文研究員は、「涙を流されて石を触ってらっしゃった方とか、お骨だと思って触られていたのだと思いました。まだまだあきらめずに探して拾っていきたいと思っております」といわれていました。

改修した破片は、洗浄したあと、広島大学の医学資料館で展示される予定です。

後世のためにも、この取り組みは今後も続いていって欲しいですね。(ライター・石田こよみ)

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