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卵や小麦は使わず、石川産食材で代用! 食物アレルギーに配慮した、金沢の「バースデーケーキ」

松葉 純一

松葉 純一

2017.06.26 11:00
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スポンジは豆乳や米粉、雑穀でつくる

苺の「ショートケーキ」(「コンコント菓子店」フェイスブックより)
苺の「ショートケーキ」(「コンコント菓子店」フェイスブックより)

電話で答えてくれたのは、石川県金沢市にある「コンコント菓子店」の代表・山崎弘二さんだ。

「昨年夏、アレルギーのお子さんを持つお母さんたちの集まりに参加したことがありました。子どもにケーキを買い与えることができない、材料や成分を確認しないとお菓子を買うことができない、保育園で自分の子にだけ別のものを用意しなければならない、といった悩みを聞いたことがきっかけになりました」。

ショコラ・ショコラのバースデーケーキ(「コンコント菓子店」フェイスブックより)
ショコラ・ショコラのバースデーケーキ(「コンコント菓子店」フェイスブックより)

バースデーケーキの材料に、牛乳、卵や小麦などは使っていない。スポンジは豆乳や米粉、雑穀で作っている。クリームは豆腐クリームで、カシューナッツや白あんなどを少量加え、豆腐っぽさを抑えた。「苺サンド」(税込3200円~)、「季節のフルーツサンド」(3200円~)、「ショコラ・ショコラ」(2880円~)の3種類がある。

パイナップルとマンゴーの「ショートケーキ」(「コンコント菓子店」フェイスブックより)
パイナップルとマンゴーの「ショートケーキ」(「コンコント菓子店」フェイスブックより)

「米粉も豆腐も石川県産です。なるべく地元産の食材を使うようにしています」と山崎さん。地元産を中心に、日本古来の食材を使って、本格的な洋菓子をつくるのが、山崎さんの目標だ。

「材料の確保も大変ですし、菓子づくりの工程も普通の工程とは少し違うので、一度に大量には作れません。菓子づくりも、ほとんど私一人でやってますから......」。朝7時頃から夜10時頃まで、工房の中で働いているという。

ブルーベリーを使った「タルト」(左)とクリのペーストを使った「モンブラン」(右)(「コンコント菓子店」フェイスブックより)
ブルーベリーを使った「タルト」(左)とクリのペーストを使った「モンブラン」(右)(「コンコント菓子店」フェイスブックより)

「大変なこともありますが、ここにしかないものを求めて、お客様が来てくださる。そして喜んでもらえる。それが何よりの楽しみですね」。

なお山崎さんの実家は、漆器卸売業「山崎又一商店」。プロジェクトユニット「コンコント」をとおして、山中漆器など伝統工芸の魅力を伝える活動も行っている。

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