青森発の「りんごの下敷き」が、全国の子どもたちに配られるワケ
2017.05.31 06:00
「栽培に手間暇をかけていることを伝えたい」
担当者によると、下敷きは1965~70年頃(昭和40年代前半)から作成されるようになった。全国各地の幼稚園と保育園、小学校で配布されている。
「りんごの品種や生産過程を掲載して、りんごの知識を深めてもらい、栽培に手間暇をかけていることを伝えたいと考えました」
下敷きの絵柄は「3年ぐらいの周期」で、その時々の主流な品種に変更されるという。
「若い方にりんごを知っていただきたい」と全国各地の幼稚園、保育園などへ出向き、「食育」活動の行事を実施している。園児や小学生にはその際、りんごと下敷き、消しゴム、定規を手渡すようにしている。
「最近では、親御さんも参加されるようになりました。お家に帰って、このような『ツール』で親子のコミュニケーションを深めていただければ」
担当者は
「年間でおおよそ、下敷き約5万枚、消しゴム約3万個、定規約3万本が配布されています」
と明かした。また、配布先の学校数についても聞くと、このような回答があった。「年間の配布対象学校数(保育園、幼稚園含む)は把握できている分で(食育等の対象先)青森県外300程度ですが、その他県内外で多数配布されているものと思われます。(正確な数は把握不能です。)」