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青森発の「りんごの下敷き」が、全国の子どもたちに配られるワケ

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2017.05.31 06:00
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「つがる」「早生ふじ」「ジョナゴールド」「紅玉」「王林」「陸奥」「世界一」「ふじ」「サンふじ」「金星」。

りんご名産地の青森県で長年の間、県内で栽培される主なりんごの品種を紹介する「りんごの下敷き」が作成されている。

提供:青森県りんご対策協議会
提供:青森県りんご対策協議会

発行元は、県内でりんごの出荷、生産、加工、流通に携わる関係団体で組織される「青森県りんご対策協議会」。

なぜこの「下敷き」を作るようになったのか。Jタウンネット編集部は2017年5月30日、「協議会」の担当者に話を聞いてみた。

「八戸ですがもらってません」「大阪で貰いました!」

記者は30日朝、ツイッターの投稿をきっかけに「下敷き」の存在を知った。「にとうへいえー(小2)」(@Private_A)さんが29日、

と書いたら、「リツイート」1万5000超、「いいね」1万7000超(30日夕時点)の反響を呼んだのだ。

青森県民から「私も貰った事ありまーす」「八戸ですがもらってません」というリプライがあった一方、「大阪の卸売り市場のお祭りで昔貰いました!」「北海道ですが貰いましたよ」という声も寄せられた。

青森県りんご対策協議会は、公式サイトで業務の1つに「販売促進資材の作成及び活用」を示し

「ポスターやのぼり、学童用の消しゴムや下敷き等を作成し、青森りんごのPRに活用しています」

と説明している。記者はそれを踏まえ、同会に話を聞いてみた。

提供:青森県りんご対策協議会
提供:青森県りんご対策協議会

「栽培に手間暇をかけていることを伝えたい」

担当者によると、下敷きは1965~70年頃(昭和40年代前半)から作成されるようになった。全国各地の幼稚園と保育園、小学校で配布されている。

「りんごの品種や生産過程を掲載して、りんごの知識を深めてもらい、栽培に手間暇をかけていることを伝えたいと考えました」

下敷きの絵柄は「3年ぐらいの周期」で、その時々の主流な品種に変更されるという。

「若い方にりんごを知っていただきたい」と全国各地の幼稚園、保育園などへ出向き、「食育」活動の行事を実施している。園児や小学生にはその際、りんごと下敷き、消しゴム、定規を手渡すようにしている。

「最近では、親御さんも参加されるようになりました。お家に帰って、このような『ツール』で親子のコミュニケーションを深めていただければ」
提供:青森県りんご対策協議会
提供:青森県りんご対策協議会

担当者は

「年間でおおよそ、下敷き約5万枚、消しゴム約3万個、定規約3万本が配布されています」

と明かした。また、配布先の学校数についても聞くと、このような回答があった。「年間の配布対象学校数(保育園、幼稚園含む)は把握できている分で(食育等の対象先)青森県外300程度ですが、その他県内外で多数配布されているものと思われます。(正確な数は把握不能です。)」

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