池から消える「弥富金魚」、その原因は?
2017.05.27 07:07
[ドデスカ!‐名古屋テレビ]2017年5月17日放送の「竹田のイマネタ!」のコーナーでは、消えた弥富金魚について紹介されていました。
愛知県弥富市は日本でも有数の金魚の産地です。毎年品評会や競りが行われています。
始まりはおよそ150年前の江戸時代で、寺子屋の「権十郎」が、東海道五十三次を行き来していた商人から買い取った金魚を飼育したことが始まりとされています。
しかし最近愛知が誇る弥富金魚が、池から大量に消える被害が相次いでいます。去年の冬から今年の初めにかけて被害が目立ってきたとのことです。
周辺には鳥の飛来地
弥富市の隣、飛島村で金魚を飼育する浅井稔さんは、去年秋に約5000匹の金魚を池に放流しましたが、2月には数百匹になってしまいました。浅井さんは「病気や自然に死ぬのもあるので、1割2割はしょうがないが、今年は事業が続けられないくらいひどい」と頭を抱えています。
何者の犯行なのでしょうか。目撃証言によると、鴨やカワウの足跡や糞が多数見つかっているとのことです。周辺には藤前干潟や木曽川河口など鳥の飛来地が広がっています。
組合では鳥よけの網を販売し始めましたが、それでも鳥が中に侵入した形跡があるとのことです。今後は被害の実態調査を行い、市に報告、相談していくとのことです。伝統ある弥富金魚の存続が危ぶまれています。(ライター:moca)