製造から約30年... 新幹線の「公衆電話」が、最新車両に移設されていた
2017.05.07 17:00
「古い公衆電話も最新鋭の新幹線に載せています」
NTTコミュニケーションズの広報担当者によると、もう生産していないため、製造年月から30年近く経ってもこの公衆電話が現存していること自体は不思議ではないという。
「古い電話機を使うしかありませんが、塗装し直したり、部品を交換したりして大切に使用し続けています」
製造番号などを伝えて、「昭和64年製」の電話機がどの車両にあるのかを聞くと、担当者は、設置場所の特定は困難を極めると話した。
「古い公衆電話も最新鋭の新幹線に載せていますので、北陸新幹線の車両に載っていることは十分考えられますが......。新幹線の公衆電話は、新幹線専用に製造されています。(北陸新幹線が開通するまで)この公衆電話もきっと別の路線で活躍していたのでしょう」(担当者)
昭和が終わりを告げても、昭和の「遺産」はこうして残されている。新元号が切り替わるその時まで、平成の「遺産」も受け継がれてほしいものだ。