ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

宮城県民の深すぎる「こけし愛」の背景は?

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2017.03.05 07:25
0

[OH!バンデス‐宮城テレビ]2017年2月24日放送の「なんでやねん!?宮城解体新書」のコーナーで「宮城県民のこけし愛」について調べていました。

宮城県の県南では「白石」の「全日本こけしコンクール」(今年は5月3日~5日)、県北では「大崎市鳴子町」で「全国こけし祭り」(今年は9月1日~3日※1日は供養祭)という全国的なイベントが開催されています。

宮城県民にとって「こけし」は、馴染み深く、切っても切り離せないものとなっているのです。

「こけし」のあれこれ

「こけし」は、江戸後期にお椀などを作っていた木地師が子供の玩具として作ったのが始まりと言われています。その後、時代と共に変化し明治中期には玩具から工芸品へと発展していきました。

種類は東北6県で約11種類の系統に分類され、そのうち4種類(鳴子系・遠刈田系・弥治郎系・作並系)が宮城県の「こけし」です。

西公園のこけし塔(nimameさん撮影、Flickrより)
仙台こけし塔!

「鳴子系」は首を回すと音が鳴り、水引で結んだような前髪が特徴。「遠刈田系」は菊や梅の入った細い胴体で、それに比べ頭が大きいのが特徴。「弥治郎系(白石)」はベレー帽のようなろくろ模様が特徴。「作並系」は子供が握りやすいことを重視したため胴が細く、かに菊と呼ばれる胴模様が特徴です。

最近は第3次こけしブームと言われており、「こけ女」と呼ばれる女性達も誕生するほどの人気ぶりです。それに合わせて、可愛いこけしグッズも数多く販売されるなど愛好家が増えています。「青葉区一番町」にある「彩りそえる しまぬき本店」では、「こけし缶」という缶に入るサイズで作った創作こけしも販売されています。

宮城県民のこけし好感度は非常に高く、持っているという人も多くいます。内祝いのお返しなど、縁起物として重宝されているのも愛好家が増えた理由の一つです。

ちなみに、地域毎に「きなきな」「きぼこ」「こけすぼっこ」などと呼び名が異なっていたものを平仮名の「こけし」という呼び名に統一したのも、昭和15年に鳴子温泉で開催された「東京こけし会」とのことです。

宮城県の伝統工芸品の「こけし」。これからも、大切に後世に伝えていきたいですね。(ライター:佐藤憲子)

PAGETOP