東京生まれ東京育ち28歳、でも「東京タワー」にのぼったことがありませんでした
2016.09.04 11:00
遠景はキレイに撮れていた
2時間ほど経って、写真を取りに行く。現像料は1836円。「えっ、こんな高かったっけ」。戸惑いとともに紙袋をあけると、味わいある写真が出てきた。風景写真なら使い捨てカメラでもキレイだ。
キレイではあるが、やはりアナログならではの質感はある。たとえば、タワー前の記念撮影パネルで撮った写真は、どう見ても2016年のものではない。
「出張で立ち寄った東京タワーにて(昭和51年撮影)」
なんてキャプションを付けたくなる。
展望台から撮った写真も、なかなか趣がある。一見すると「1990年代のビル街かな?」とも思うが、ちゃーんと虎ノ門ヒルズ(2014年)も写っている。現代の東京を切り取った1枚である。
27枚も撮ったのだから、すべてがキレイな仕上がりとは限らない。昼食の「豚丼」を食べる様子は、全体的に暗くボヤけてしまった。デジカメなら「フラッシュをたいて撮り直そう」となるが、フィルムカメラでは、そうはいかない。