関東人「ぜんざいください!」 沖縄人「どうぞ」 →まったくの別物だった!
私の育った関東で「ぜんざい」というと、小豆を砂糖で甘く煮た温かい、冬に食べる汁ものをイメージするが、沖縄では別の食べ物を指す。
初めての沖縄旅行の際に、「ぜんざい」というのぼり旗のあるお店があったので、興味津々で注文したら、いきなり店員がかき氷を作り始める。まさかそれが自分の注文した「ぜんざい」とは気づかずに、「ぜんざいソースのかき氷」が出された時にはカルチャーショックを受けた。
あれから5年がたち、沖縄生活にも慣れた今ではすっかり「ぜんざい」といえば「かき氷」をイメージできるようになった。さて、今回は沖縄県うるま市で有名な「ぜんざい屋マザーリーフ」をご紹介しよう。
行列ができる「ぜんざい屋マザーリーフ」
最初看板を見た時には、「おっ、200円、安い。でも小さそう、じゃぁ、買わないかな」と思いかねない。ところが、テイクアウトするお客さんの手にするかき氷を見ると結構大きい。実際に筆者も「ぜんざい(大)」(250円)を注文してみた。
画像にあるガラケー携帯の長さは11cm。その二倍近くあるので、17~18cmくらいの背丈だろう。ただ、かき氷というのは水から作る氷を削るわけだから、その氷の量を増やして背丈を高くするのはわけのないことだ。問題は氷が多くなっても味が薄くならないよう、量に比例してぜんざいが増えなければならない。この点を見事にクリアーしているのが、このマザーリーフのぜんざいだ。
上と下から...
上段にもられているぜんざいと餅、そして中をほじくり返すと出てくるボリュームあるぜんざいと餅。これが氷が溶けても最後まで味が残るマザーリーフぜんざいの秘訣だろう。
下段にもしっかり、ぜんざいと餅が潜んでます...。
お店の横にあるピクニックテーブルで食べていると、とにかく客の足が絶えないのに気づく。ヒューマンウォッチングを楽しむには持って来いの場所だ。
わずか10分で10人ほどのお客さんが、入れ代わり立ち代わり、注文をしては待ち札をもらって、自分の番号が呼ばれるまで辛抱強く待ち続ける。
アイスだけではない
このマザーリーフで食べることのできる「ぜんざい」には、ホットもアイスもある。「だんごメニュー」と呼ばれるものは氷なし。
「豆入り黒蜜きな粉」(250円)を注文してみる。
豆も大粒で、黒蜜ときな粉のソースがしっかりと中まで染み込んでいる。
ほかにもこんな贅沢なものも。
沖縄のマンゴーは非常に高いので、これだけ果肉が盛られて680円というのは安い。しかしながら、今回はすでに「豆入り黒蜜きな粉」(250円)+「ぜんざい(大)」(250円)=500円を消費したので手が出ず...。次回また来よう。
店員さんに、このマザーリーフにはチェーン店があるのか尋ねると、このうるま市一店のみという返答。そして開店してからもう20年ほどがたち、昨年にはお隣に、同じオーナーが経営するカフェ&ハワイアン雑貨Mother leaf(マザーリーフ)が開店。うるま市お越しの際には、是非ともお勧めできる一店です。
ぜんざい屋 Mother leaf
住所:沖縄県うるま市昆布941-1