メンバーは現役鉄道員! YOSAKOIソーランの強豪「JR九州櫻燕隊」隊長に聞く
メンバー全員がJR九州の社員
電話で話してくれたのは、「JR九州櫻燕隊」隊長の岩永一樹さんだ。
「我々のチームがスタートしたのは、九州新幹線が開業した2011年の6月ころでした。その年の秋開催の『ふくこいアジア祭り』出場をめざして練習を開始しました」と岩永さん。「メンバー全員がJR九州の社員なので、鉄道員らしい正確さ、キビキビした動きを重視しています」。
「櫻燕隊」の名称は、新幹線の「さくら」と「つばめ」にちなんだ。衣装は、まるで『鉄道員(ぽっぽや)』に登場する高倉健さんを彷彿とさせる濃紺の制服、制帽、ニッカボッカ、黒い地下足袋だ。背中に赤い「JR」のロゴがデザインされている。演舞には「点呼」や「敬礼」など、鉄道会社ならではの動作が効果的に取り入れられている。
「現在、約40人のメンバーがいますが、男女の比率は半々。平均年齢は30歳です」と、岩永さんは語る。「メンバーは、新幹線運転士、車掌、みどりの窓口担当、保線、設備、客室乗務員など、さまざまな部署で勤務しています。週2日の練習日に、全員が揃うことは、まずありません。本番当日の朝、ようやく全員練習ができる、といったことが多く、細かいコミュニケーションをとるのが大変です」。
「演目にもSLをイメージしたものがあり、徐々に動き出していく様子を表現する際に、SLのような効果音を入れ、九州7県を1つにつなぐという思いを込めています」と岩永さんは話してくれた。
「男っぽい」「硬派だ」と評判の櫻燕隊だが、演舞の中盤からは、女子メンバーが衣装を替え、明るい色の羽織など華やかな姿に変身する。エンディングでは、ステージに鮮やかな傘の花が一斉に開く。
「JR九州櫻燕隊」の演舞は、下記のとおりYouTubeでも公開されており、閲覧も可能だ。いま注目のよさこいチームの熱演、ぜひご覧いただきたい。また出演スケジュールは櫻燕隊公式フェイスブックで告知されている。
かごしま春祭大ハンヤ2015 JR九州櫻燕隊(ウォーターフロントパーク会場)
JR九州櫻燕隊 ふくこいアジア祭り2015(決勝演舞)
JR九州 櫻燕隊 龍馬よさこい15(龍馬演舞場)