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メンバーは現役鉄道員! YOSAKOIソーランの強豪「JR九州櫻燕隊」隊長に聞く

松葉 純一

松葉 純一

2016.07.02 11:00
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2016年6月8日~12日、北海道札幌市で開催された「YOSAKOI ソーラン祭り」で、JR九州のよさこいチーム「JR九州櫻燕隊」がU-40大賞を獲得した。これは昨年に引き続き2年連続の快挙だ。

6月14日には、次のような写真付きのツイートが、なんと同業会社である阪急電鉄の公式アカウントから投稿され、大きな話題となった。

写真は紺の衣装を身にまとって演舞する「JR九州櫻燕隊」の勇姿。「人数40人未満の部門で大賞二連覇を達成されたそうで、おめでとうございます」というコメントが添えられている。

さらに続けて、こんなツイートも......。

阪急電鉄公式アカウントの「中の人」も、「少し嫉妬・・・(笑)」と告白している。

「JR九州櫻燕隊」とはいったい何だろう? Jタウンネット編集部は電話で話を聞いてみることにした。

メンバー全員がJR九州の社員

2016年6月開催「YOSAKOIソーラン祭り」(画像提供:JR九州櫻燕隊)
2016年6月開催「YOSAKOIソーラン祭り」(画像提供:JR九州櫻燕隊)

電話で話してくれたのは、「JR九州櫻燕隊」隊長の岩永一樹さんだ。

「我々のチームがスタートしたのは、九州新幹線が開業した2011年の6月ころでした。その年の秋開催の『ふくこいアジア祭り』出場をめざして練習を開始しました」と岩永さん。「メンバー全員がJR九州の社員なので、鉄道員らしい正確さ、キビキビした動きを重視しています」。

2016年6月開催「YOSAKOIソーラン祭り」(画像提供:JR九州櫻燕隊)
2016年6月開催「YOSAKOIソーラン祭り」(画像提供:JR九州櫻燕隊)

「櫻燕隊」の名称は、新幹線の「さくら」と「つばめ」にちなんだ。衣装は、まるで『鉄道員(ぽっぽや)』に登場する高倉健さんを彷彿とさせる濃紺の制服、制帽、ニッカボッカ、黒い地下足袋だ。背中に赤い「JR」のロゴがデザインされている。演舞には「点呼」や「敬礼」など、鉄道会社ならではの動作が効果的に取り入れられている。

2016年5月開催「博多どんたく港まつり」(画像提供:JR九州櫻燕隊)
2016年5月開催「博多どんたく港まつり」(画像提供:JR九州櫻燕隊)

「現在、約40人のメンバーがいますが、男女の比率は半々。平均年齢は30歳です」と、岩永さんは語る。「メンバーは、新幹線運転士、車掌、みどりの窓口担当、保線、設備、客室乗務員など、さまざまな部署で勤務しています。週2日の練習日に、全員が揃うことは、まずありません。本番当日の朝、ようやく全員練習ができる、といったことが多く、細かいコミュニケーションをとるのが大変です」。

2014年11月開催「ふくこいアジア祭り」(画像提供:JR九州櫻燕隊)
2014年11月開催「ふくこいアジア祭り」(画像提供:JR九州櫻燕隊)

「演目にもSLをイメージしたものがあり、徐々に動き出していく様子を表現する際に、SLのような効果音を入れ、九州7県を1つにつなぐという思いを込めています」と岩永さんは話してくれた。

「男っぽい」「硬派だ」と評判の櫻燕隊だが、演舞の中盤からは、女子メンバーが衣装を替え、明るい色の羽織など華やかな姿に変身する。エンディングでは、ステージに鮮やかな傘の花が一斉に開く。

「JR九州櫻燕隊」の演舞は、下記のとおりYouTubeでも公開されており、閲覧も可能だ。いま注目のよさこいチームの熱演、ぜひご覧いただきたい。また出演スケジュールは櫻燕隊公式フェイスブックで告知されている。

かごしま春祭大ハンヤ2015 JR九州櫻燕隊(ウォーターフロントパーク会場)

JR九州櫻燕隊 ふくこいアジア祭り2015(決勝演舞)

JR九州 櫻燕隊 龍馬よさこい15(龍馬演舞場)

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