ああ、魅惑の「福しん」よ! (ほぼ)東京ローカル、優しさあふれる中華の世界
つまみにするなら「ウンパイロウ」
ひとたび口に入れると、じんわりしみる。癒し系の味にはファンも多く、60代の先輩編集者も「自分には日高屋よりも、福しんの方が合ってる」と話していた。優しさはメニューにとどまらず、雨天時には傘を貸してくれるサービスもあったりする。
1杯ひっかけるなら、つまみは160円の「ウンパイロウ(雲白肉)」。耳慣れないメニューだが、要は湯がいた豚肉にタレをかけた料理だ。これにビール中瓶(470円)か、生ビール(390円)を付ける。冷奴やザーサイ、もやしナムル(各100円)を頼んでもよい。
惜しむらくは、きわめてローカルな地元密着チェーンだという事。ほとんど東武沿線か西武沿線に展開されている。東京都外にあるのは、埼玉県蕨市の「ワラビ店」のみ。なぜカタカナ表記なのかは不明だが、これも難しい漢字を読みやすくしようという、福しんのやさしさなのだと信じている。
ちなみに福しんには、謎のツイッターアカウントがある。公式にしてはぶっ飛んでいる、しかし非公式にしては「福しん愛」にあふれている――とはいえ彼の投稿を読んでいると、公式か非公式かなんて問うのは、野暮なんじゃないかと思わされる。それだけ魅力に満ちた福しんは、きょうも都民の胃袋を満たしている。
貴族が笑えば市民が泣き、王が笑えば奴隷が泣く。平等とは誰も笑わない世界なのでしょうか。冬期限定メニュー「豚キムチ定食」を是非ご賞味ください。
— 福しん (@fukushin_co) 2015, 11月 25
いいの、あなたが来なくても、チャーハンを作り続けるの。
— 福しん (@fukushin_co) 2015, 12月 18
光速を超える速度はないって言ってる人、福しんのしょうが焼き食べても同じこと言えるの?
— 福しん (@fukushin_co) 2016, 1月 8