昭和から愛されるスタミナの味!郡上市明宝の「鶏ちゃん」
■ビジュアルと香ばしさに食欲全開!
髙田さん「今回は、現在主流の柔らかい若鶏を使った『鶏ちゃん』と昔ながらの親鳥をつかった『皮肝(かわきも)』を準備しました」
鉄板で焼けたタレの香りが立ち上りもうたまりません!!
髙田さん「鶏ちゃんは自家製味噌をベースの甘めのタレで味付けしてあります。皮肝は醤油ベースのタレで味付けしてあるので出来上がりの見た目が違うでしょ? どちらも美味しいので温かいうちにどうぞ」
まずは鶏肉から。鉄板からそのままいただくのでアツアツで柔らかく、香ばしさは満点! 鶏肉のジューシーな旨味が口いっぱいに広がります。甘じょっぱい味噌味のお肉と鶏の油の香りがうつった野菜も、普通の焼肉で食べる野菜より一段も二段もおいしくなっていますね。一緒に食べるご飯との相性も抜群。続いて皮肝をいただきましょう。
皮肝は醤油ベースということで、先ほどの味噌味よりもさっぱりした印象。しっかりとした食感の鶏ちゃんとは異なり、プリプリっとした鶏皮がクセになります。また、濃厚な旨味がたっぷり詰まった肝や卵巣も、食感はもちろんのこと、溶け出した鶏の脂のコクと醤油味が相まって、大人の味わい。タレのおかげで臭みは一切ありません。野菜と一緒に味わってもまた一味で、なんといってもお酒にもぴったりですね。
鶏ちゃんは味噌、醤油以外にも塩などお店ごとにいろいろな味付けがあるといいます。鶏ちゃんを名乗る概念などはあるのでしょうか?
河合さん「基本的にカット済み、味付け済みの鶏肉ならばそれが鶏ちゃんです。味付けも様々ですし、鶏も正肉のみでも内臓を入れてもそれぞれの好みでOK。私も肉屋で好きな部位を買ってきて、自分で考えて作ることもあります。野菜も入れず肉だけが好きという人もいます」
とても自由な料理だからこそ、それぞれの好みに合わせて色々な味の「鶏ちゃん」が生まれて、ここまで長く愛されてきたんでしょうね。
河合さん「この辺りだと人が集まれば『鶏ちゃん』ですからね。家の中でホットプレートでワイワイやったり、夏場は川岸に大きな鉄板を持っていってやります。みんな大好きなので家庭では週に2、3回つくっても文句はでませんよ(笑)。最近では保存技術も発達したおかげで、お店の味がそのままパックされたものもスーパーや道の駅でたくさん売られるようになりました。より簡単に美味しく楽しめるようになったので、鶏ちゃんの美味しさがもっと全国に広まっていくといいですね」
夏の郡上おどりに合わせて訪れてもよし、冬はスキーやスノーボードを目的にに訪れてもよし、一年中楽しめる郡上市。訪れる際には、地域の方が愛してやまない名物肉料理「鶏ちゃん」も一緒に味わってみては?
それでは満腹御礼、今回もごちそうさまでした!
店舗情報
●料理旅館みずかみ
住所:岐阜県郡上市明宝気良105
電話:0575-87-2136
営業時間:昼11:30~14:00、夜16:00~22:00(火曜定休)
http://www.gujo-tv.ne.jp/~mizukami/
●めいほう鶏ちゃん研究会
住所:岐阜県郡上市明宝二間手361-1
電話:0575-87-2002
http://keichannosato.com/
※記事中の情報・価格は取材当時のものです。
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