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旅先いい話

「山手線で一番ダサい駅」を返上すべく、鶯谷のいいところを探してみた

城戸 譲

城戸 譲

2016.01.26 06:00
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住宅街に見つけた「廃駅」

ふたたび線路を越え、西側エリアへ。線路に面して、徳川家の菩提寺・寛永寺があるため、線路沿いは歩けない。ぐるーっと大回りして、鶯谷駅南口へと戻ろう。

寛永寺陸橋から、JRの線路を望む
寛永寺陸橋から、JRの線路を望む

散策していると、谷中霊園と寛永寺の間に、京成線のトンネルを見つけた。上部には「東台門」(台は旧字)の看板が。調べてみると「東叡山寛永寺のある台地への入口」の意らしく、京成電気軌道の初代社長、本多貞次郎氏の揮毫だそうだ。

トンネルと列車
トンネルと列車
「東台門」看板
「東台門」看板

トンネルから少し歩くと、戦後まもなく廃止された旧寛永寺坂駅の遺構がある。駅舎は現在、倉庫会社に貸し出されているが、そこには1枚の看板が立てかけられていた。

「旧寛永寺駐車場目隠し門扉設置工事」

発注者は京成電鉄。ということは、旧駅舎のXデーが近いのかもしれない。

工事看板
工事看板

駅周辺のイメージが薄かった鶯谷。電車内やホームから見えるのは、きらびやかなラブホ街――。そう考えると、ダントツで「ダサい」と思われる理由もわかる気がする。

「ふれあいの街」
「ふれあいの街」
「歴史と文化の街」
「歴史と文化の街」
「ディープな街」
「ディープな街」

鶯谷駅には「散策の街」と書かれていたが、商店街には「ふれあいの街」や「歴史と文化の街」、ラブホ街には「ディープな街」の張り紙があった。イメージ脱却のためには、まずキャッチフレーズの統一から図るのが得策かもしれない。

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