イナゴソース、トノサマバッタソース、ジャンボミールワームソース――。全5種類の「昆虫」を原料につくられた「昆虫発酵調味料」が、和歌山の地域活性化支援団体「いなか伝承社」から2015年10月31日に発売された。
メイン商品は、国産天然物のツチイナゴをベースに、麹や塩を加えて発酵・熟成させた「イナゴソース」。その製造方法は、伝統的な醤油の醸造法とほとんど同じ。ただ一点、大豆が「昆虫」に代わっただけである。
いったいなぜ、大豆の代わりに「昆虫」を使おうと考えてしまったのか......。いなか伝承社の運営者で、イナゴソースの開発者でもある田中寛人さんに詳しい話を聞いた。