「さわやかな気持ちになりました」...カメを電車から救った水族館が出した、ちょっと素敵なプレスリリース
2015.11.25 17:00
「須磨水」のスタッフが提案したのは、○○?
「須磨水」のスタッフが提案したアイデア、それは「U字溝」だった。カメがポイントにたどり着く手前のレール下に、市販のU字溝を埋めておき、カメをそこに落下させる。レールの下で、安全に確保するという方法だ。
2015年4月、JR西日本はこのU字溝を、奈良県香芝市にある和歌山線五位堂駅構内の2カ所に設置した。すると、どうだろう。8月までに約10匹のクサガメやアカミミガメが溝から救出された。......ということは、10回近い事故が避けられたことになるのだろうか。
「須磨水」のウェブサイトには、次のように記されている。
列車の遅れを防ぐとともに、カメの事故死を減らす技術を誕生させることができたので、
JR西日本と当園、両者ともに、なんとなくさわやかな気持ちになりました。
「なんとなくさわやかな気持ちになりました」という文言がいい。動物たちのことを思いやる、園の心情がうかがい知れる。