市長に聞いた! ふるさと納税で宮崎県都城市が起こした「革命」
2015.10.24 11:00
市役所の職員から、「年末商戦」という声があがった
池田市長が説明する「一石四鳥」というのは、
(1)市のPRになること
(2)金額の多寡はともかく、寄付金が集まること
(3)地元産業への支援になること
(4)市役所で働く職員の意識が変わったこと
の4つ。なかでも、池田市長がとくに驚いたのは4番目に挙げた「職員の意識改革」だという。
「これまで、市役所の事業と言えば長いスパンで行うものばかりでした。例えば、教育事業なんて20年・30年先に結果が見えてくるものですし。でも、ふるさと納税は成果が数字という形ですぐに出ます。そのため、職員の意識が民間企業の営業マンのように変化していったのです」
そのなかでも、職員から「年末商戦」という言葉が飛び出したときには、民間と行政の溝が埋まったことを強く実感したという。そういった経験から、「ふるさと納税の導入が、市役所文化をいい意味で破壊してくれた」とまで認識しているそうだ。
ところで、15年1月から都城市のPRキャラクターをつとめている「ぼんちくん」は、池田市長と見た目がソックリ。これについて、本人に直撃してみると、
「そういう話があることは知っています(笑)。私のことを、『リアルぼんちくん』と呼んでいる人もいるらしいですよ。でも、これはただの偶然なんです」
と笑いながら答えて頂いた。