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秋葉原の謎...万世橋の「小部屋&船着き場」は何のために作られた?【後編】

竹内 翔

竹内 翔

2015.10.21 06:01
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帝都の水運基地・秋葉原

鶴見さんは「川の駅」説はあくまで想像だと強調するが、万世橋が当時、水運の大きな拠点であったことは間違いない。

『日本地理風俗大系』より。1930~31年ごろの万世橋。右端の方には、船着き場や小部屋などがあることも確認できる
『日本地理風俗大系』より。1930~31年ごろの万世橋。右端の方には、船着き場や小部屋などがあることも確認できる

探検隊が発見したのは、『日本地理風俗大系』第2巻(新光社、1931年)に収録されている1枚の写真だ。万世橋完成直後のこの写真には、

「万世橋付近は水運に陸運に交通の頻繁至便な地点である。(中略)水運は秋葉原の貨物駅を近くに有するため神田川によって船が上下し貨物運輸の水運連絡をはかっておる」(原文は旧字旧かな)

とのキャプションがある。当時、都内物流の一大拠点的存在だった秋葉原と、神田川の水運を結ぶ好立地だったことを考えると、万世橋の船着き場(と小部屋)が活躍した可能性は大いに考えられる。

いつしか忘れられて、そして今
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