「地元愛が強そう」な都道府県といえば？ 3位沖縄、2位福岡...1位は関西のあの大都市！

地元愛は「西高東低」か

次に、投票者が居住地にどれだけ投票したのか県別に数値化した。
この投票率が高いほど、故郷を思う気持ちは誰にも負けない＝「地元愛指数」の高い県と見なすことができる。

1位に輝いたのは富山と高知だ。日本有数の豪雪地帯である富山は、隠れた工業県であり教育水準が高い。一方の高知は県を挙げて移住者誘致に取り組んでいる。賃金水準は高くないけれど、共働きが多いので男女平等の意識が高い。「住めば都」という言葉を身をもって知っているのが両県民で、それが地元愛指数に表れているではないか。

以下、長崎が66.7％で3位、福島が63.6％で4位、沖縄が5位で61.9％、6位が福岡で61.8％、7位が石川で58.3％と続く。

上のデータを分かりやすく示すために、県別に色分けした日本地図を作成した。

大分と佐賀を除く九州や北陸、山陰は地元愛指数が高い。

反対に、東北と関東の指数は低めだ。福島こそ指数が高いが、それ以外の県は総じて低い。とくに青森・岩手・栃木で自県に投票した人は誰もいなかった。
2013年に大ヒットしたＮＨＫドラマ「あまちゃん」で主人公の天野アキが発したセリフ「おら、この海が好きだ！」はテレビ史に残る名セリフとなったが、あのような岩手県民は実在しないのだろうか......。

故郷を愛する気持ちに地域差はないように思える。しかし、東日本の人たちは謙虚なのか、それともクールなのか――。