「呪殺祈祷会」は想像以上にエモーショナル
「言葉には力がある」「虐殺された死者の叫び」――!
午後3時。およそ100人近い聴衆に半円状に囲まれ、一人の僧侶が絶叫していた。会場にはアフリカンビートのように激しい木魚の音が鳴り響き、周りに坐した僧侶が発する太い掛け声が合いの手として入る。呪殺祈祷僧団による祈祷は、記者の想像を遥かに超えてエモーショナルなものだった。
その一種異様な雰囲気に、足を止める人も多い。なかには、祈祷会が始まる前に足を止め、そのまま終わりまで鑑賞し続ける人も。参加層は年配の人が中心だが、周りを見渡すと、若い女性の姿も少なくはない。