「タニタ食堂」も苦戦...東北人の「濃い味」好きって本当? 秋田発のラーメン屋で確かめてみた
年間の塩分摂取量は明らかに東北が高い
秋田をはじめとした東北地方では、伝統的に「濃い味・塩分多め」の食事を好む人が多い。そのため、あきたタニタ食堂のメニューは「味が薄い」と、地元の年配客などから指摘があったそうだ。
厚生労働省が2012年に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を見ても、関東北部から東北地方にかけては軒並み食塩の平均摂取量が多い。全国で最も食塩の摂取量が多いのは岩手県で一日平均12グラム。最下位の沖縄(8.65グラム)と比べると、年間で1.2キロもの差になる。秋田県は11.25グラムで、全国で5番目に多い数字となっている。
実は、そんな東北人の「濃い味」嗜好を象徴するようなラーメン店が存在する。それは、秋田県発祥の「末廣ラーメン本舗」だ。タニタ食堂とは正反対の、塩分たっぷりのスープが特徴で、一部では「秋田市民のソウルフード」とも呼ばれる。
東北を中心にチェーン展開を行う同店だが、東京・高田馬場にも分店を構えている。秋田県民の「濃い味好き」の実態を舌でも確かめてみようと、Jタウンネット編集部はさっそく現地へ向かった。