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「定期の方が高くつく!?」 福岡・天神の駐輪場で珍現象、その背景を探る

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.08.16 11:00
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かつて違法駐輪全国ワースト1だった天神地区

福岡市は違法自転車対策に熱心な都市の1つだ。
内閣府の調査によると、天神地区の違法駐輪は、1999年が全国ワースト2位、2001年が1位という不名誉な結果が続いた。
そこで市は違法駐輪の撲滅を優先課題として取り組み始めた。近隣駐車場の収容能力を増やし、放置自転車の撤去も強化。さらに、放置自転車の利用者の自転車使用目的の40%以上が単発の買い物・レジャーだったことから、1日利用の料金を値下げして、違法駐輪者の駐輪場利用を積極的に促し、定期料金は据え置いたため、逆転現象が起きたわけだ。

福岡市議会の会派「みらい福岡市議団」の公式サイトによると、2012年度の駐輪場の管理に必要な経費は8億2400万円で、その関連収入となる利用料は7億8500万円。駐車場整備費や放置自転車の撤去・保管費用を含めれば大幅な赤字だが、市の担当者は、都心部以外の地域でも短時間利用の無料化などの可能性を検討していくと答弁しており、違法駐輪ゼロへの執念がうかがえる。

定期利用者にだけ負担をしわ寄せしているわけでもない。天神駐輪場の料金の場合、契約期間が長くなるほど料金が安くなる割引もあるし、市営地下鉄の定期券とセットになった「乗っチャリパス」なら、通勤の場合1カ月当たり900円、3か月なら2700円割り引かれる。

乗っチャリパスの料金(福岡市の公式サイトより)
乗っチャリパスの料金(福岡市の公式サイトより)
東京の駐輪場料金はどうなっている?
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