えっ、沖縄人って泡盛そんなに飲まないの? 学生65%「ほとんど...」
沖縄の若者支持率No.1酒はなんと「焼酎」
沖縄の人はみんな泡盛好き――。ところがそのイメージは、少なくとも若者には当てはまらないようだ。
沖縄観光連盟が実施した「大学生の泡盛に関する意識調査」によると、最も好きなアルコールの1位は焼酎で、泡盛の人気はビールや酎ハイ、カクテルよりも低かった。
アンケートは琉球大学の20歳以上男女508名が回答した。出身地の内訳は沖縄県内が360名で、県外が141名、海外が7名となっている。年齢構成は20歳~23歳が95%を占め、24歳以上は5%しかいない。
若者のアルコール離れは全国的な現象だが、今回のアンケートで「(アルコールを)ほとんど飲まない」と回答した人は全体の23%。一方で週に1回以上飲む人は38%もいる。少なくとも、お酒自体が飲まれていない、というわけではないように見える。
ところが泡盛に限っていうと「ほとんど飲まない」の得票率は65%に跳ね上がる。「月に1~3回」のそれは22%で、週に1回以上飲む人はたった13%しかいない。
「県外出身者がいるからじゃないか?」と思うかもしれない。確かに、県外出身者は「ほとんど飲まない」が72%とかなり高い。ところが、県内出身者でもその割合は62%に達する。根っからのウチナーンチュですら泡盛を敬遠しているのだ。
泡盛を飲む理由については「付き合い」や「酔いたい」が上位に挙がる。「美味しい」と答えた人はやや低い数字になっている。泡盛を純粋に楽しむ人よりも、コミュニケーション用の酒として飲む人が多いようだ。飲み会で出るから飲むけど、わざわざ自分で買ってまでは――というところなのだろうか。
泡盛を飲まない理由は何なのだろうか。男女別に見ると、最も多いのは「美味しくない」でともに40%。以下、「においがきつい」と「強い」が15~25%前後で続く。男女間で、飲まない理由に大きな違いはない。