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えっ、沖縄人って泡盛そんなに飲まないの? 学生65%「ほとんど...」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.03.02 19:05
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焼酎のルーツといわれる沖縄の酒「泡盛」。度数は高いが、熟成するほどまろやかな味を増す。
琉球料理に舌鼓を打ちながら、泡盛を飲んで陽気に歌い踊るウチナーンチュ――沖縄に対し、そんなイメージを持っている人も多いだろう。

Awamori / 泡盛
泡盛(jetaloneさん撮影、Flickerより)

沖縄の若者支持率No.1酒はなんと「焼酎」

沖縄の人はみんな泡盛好き――。ところがそのイメージは、少なくとも若者には当てはまらないようだ。
沖縄観光連盟が実施した「大学生の泡盛に関する意識調査」によると、最も好きなアルコールの1位は焼酎で、泡盛の人気はビールや酎ハイ、カクテルよりも低かった。

「最も好きなアルコール(2つまで)」(沖縄観光連盟提供、以下同)
「最も好きなアルコール(2つまで)」(沖縄観光連盟提供、以下同)

アンケートは琉球大学の20歳以上男女508名が回答した。出身地の内訳は沖縄県内が360名で、県外が141名、海外が7名となっている。年齢構成は20歳~23歳が95%を占め、24歳以上は5%しかいない。

若者のアルコール離れは全国的な現象だが、今回のアンケートで「(アルコールを)ほとんど飲まない」と回答した人は全体の23%。一方で週に1回以上飲む人は38%もいる。少なくとも、お酒自体が飲まれていない、というわけではないように見える。

アルコールを飲む頻度。データは頻度、人数、パーセンテージの順
アルコールを飲む頻度。データは頻度、人数、パーセンテージの順

ところが泡盛に限っていうと「ほとんど飲まない」の得票率は65%に跳ね上がる。「月に1~3回」のそれは22%で、週に1回以上飲む人はたった13%しかいない。

泡盛を飲む頻度
泡盛を飲む頻度

「県外出身者がいるからじゃないか?」と思うかもしれない。確かに、県外出身者は「ほとんど飲まない」が72%とかなり高い。ところが、県内出身者でもその割合は62%に達する。根っからのウチナーンチュですら泡盛を敬遠しているのだ。

出身地別「泡盛を飲む頻度」
出身地別「泡盛を飲む頻度」

泡盛を飲む理由については「付き合い」や「酔いたい」が上位に挙がる。「美味しい」と答えた人はやや低い数字になっている。泡盛を純粋に楽しむ人よりも、コミュニケーション用の酒として飲む人が多いようだ。飲み会で出るから飲むけど、わざわざ自分で買ってまでは――というところなのだろうか。

泡盛を飲む理由(2つまで)
泡盛を飲む理由(2つまで)

泡盛を飲まない理由は何なのだろうか。男女別に見ると、最も多いのは「美味しくない」でともに40%。以下、「においがきつい」と「強い」が15~25%前後で続く。男女間で、飲まない理由に大きな違いはない。

town20150302awamori05.jpg

泡盛の消費量を上げるにはどうすればいいか

アンケートでは若者がもっと泡盛を購入するために必要なことについても尋ねている。最も多く挙がった意見は、「泡盛カクテル」で、「値段を安くする」は「香り(フルーティ)」よりも少なかった。

若者が泡盛を購入するために必要なこと(複数回答)
若者が泡盛を購入するために必要なこと(複数回答)

調査結果を受けてアンケートは、泡盛の正しい歴史や効果を若者向けに啓蒙する必要性を説くとともに、新ブランドの開発や著名人を使った情報発信の強化を提案している。

最後に。自由意見の中から興味深い声をいくつか紹介したい。泡盛盛り上げのヒントは、敬遠している人たちが実は知っているのかもしれない。

「1本の泡盛を友人と共有することで美味しく感じる。甘味や爽やかに飲むことが出来るようカクテルなどの作る方を普及させる」
「アセロラで割るとおいしい。匂い消える」
「コーヒー割りの普及」
「シークヮーサー割はおいしいと思う。フルーティな(泡盛の香りを消す)匂いにして、 慣れるようにするとよい」
「人が多いので、「泡盛カクテル」というラベルができると、女性にも飲みやすくなる (日本酒カクテルは人気)」
「もっと飲みやすく、強いにおいをなくす。手に取りやすいかわいいデザインで300mlくらいの少ない量」
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