ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

政令指定都市で唯一「百貨店」がゼロの町はどこ?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.02.26 19:37
0

刺客は駅反対側にできたガリバーモール

そんな状況が一変したのが、2006年にJR川崎駅西口にオープンしたラゾーナ川崎プラザ。東芝工場跡地に建設され、駅直結の好立地にもかかわらず延床面積はさいか屋の約5倍もある。

ららぽーとを展開する三井不動産が運営するだけあって、客を飽きさせない仕掛けはお手のもの。テナント誘致能力は最強クラスだ。
川崎市民どころか、多摩川を隔てた東京都大田区や横浜市鶴見区あたりからも人が押し寄せる一方で、さいか屋は窮地に追い込まれていった。

テナントに「洋服のサカゼン」を迎え入れたり、外商を廃止したりと、なりふり構わぬ経営努力で黒字化を果たしたが、リースバックしたファンドから定期建物賃貸借契約の更新を断られ、閉店することとなった。

上記のとおり、全国の政令指定都市には最低1つは日本百貨店協会に加盟する「百貨店」がある。このさいか屋閉店で、川崎市では政令指定としては唯一、百貨店がない街になってしまう。

さいか屋閉店を惜しむ人のツイートで目立っていたのは、地下の食品売り場の素晴らしさを誉める声だ。決して新しくはないけれど、味にこだわりのある下町の名店のような魅力がデパ地下にはあり、それは同店も変わらない。
そういえば、同フロアは1986年に放送された連続テレビドラマ「あそびにおいでョ!」の舞台にもなり、主演の斉藤由貴さんはデパ地下の店員に扮していた。掘り起こせばいろんな歴史があるものだ。

大都市の百貨店も安泰ではない時代
続きを読む
PAGETOP