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政令指定都市で唯一「百貨店」がゼロの町はどこ?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.02.26 19:37
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大都市の百貨店も安泰ではない時代

川崎市は縦に長い都市だ。JR横浜駅ほどの強力な求心力は川崎駅にない。それでも2013年度のJR川崎駅の乗車人員は19万7010人、京浜急行京浜川崎駅の乗降人員は11万9034人それぞれいる。これはJR札幌駅と市営地下鉄さっぽろ駅を足した数よりも多い。
これだけの商圏を抱えながら、黒字化するためになりふり構わぬ策を講じ、それが閉店の引き金になったというのは皮肉だ。それだけラゾーナの吸引力がすさまじいのかもしれないが。

もっとも川崎店は完全閉店するわけではない。6月3日、川崎日航ホテルテナントゾーンにサテライト店舗を開く。店舗面積は260平方メートルとコンビニ程度の広さだが、中元歳暮ギフト・学生服・婦人服等の販売を行う。
発祥の地にある横須賀店も変わらず営業する。

さいか屋川崎店(妖精書士さん撮影、Wikimedia Commonsより)
さいか屋川崎店(妖精書士さん撮影、Wikimedia Commonsより)

ところで、日本百貨店協会に加盟するデパートが1、2店舗になっている政令指定都市はほかにもある。

静岡県浜松市は遠鉄百貨店だけだし、熊本市は今月末の県民百貨店閉店で鶴屋百貨店のみとなる。
福岡県北九州市には小倉駅と黒崎駅にそれぞれ井筒屋が立地するが、集客に苦戦している。

先ほどJR川崎駅の乗車人数が19万人以上いると書いたが、JR浜松駅は3万5494人、JR熊本駅は1万3516人(中心部からは離れているが)、JR小倉駅は4万6750人、JR黒崎駅は1万5908人しかそれぞれいない。

大都市にある百貨店を襲う試練。その波は川崎で収まるだろうか。

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