感謝の気持ちと皇后への敬意からきた地名
では、「はしうど」が「たいざ」と呼ばれるようになった経緯は何でしょう?
争乱を避けて丹後に身を寄せた間人皇后は都に戻るにあたって、人々への感謝として自らの名前である「間人(はしうど)」を村に贈り、この地に自分の名前を付けるように言ったそうです。
ですが住民は間人皇后の名前を呼び捨てにすることを畏れ多く思いためらいました。
そこで皇后がこの地から「退座」したことにちなみ、間人を「たいざ」と読み替えたのだそうです。
間人という地名には、皇后の村人への感謝の気持ちと、村人の皇后への敬意が込められていたのですね。(ライター:ツカダ)