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人気の陰で...ゆるキャラの「汚れ」問題が深刻化している

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.11.11 16:43
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今やイベントには欠かせない「ゆるキャラ」。彼らの周りには、いつも大勢の子どもたちやファンが群がる。しかし、人気者は常に小ぎれいな状態とは限らない。彼らを悩ましている大問題が「汚れ」「臭い」だ。

人気者ふなっしーも1年前は汚れていた

写真は、2013年11月、船橋西武で開催されたイベントに登場した「ふなっしー」。全体的に汚れが目立っていたが、とくにひどかったのは「脚」。補修跡は痛々しいほどで、靴を履いた方がいいのでは......と思われるほどだ。その後「2号」の誕生などで酷使は改善したと思われるが......。

2013年11月、船橋西武のイベントに参加したふなっしー(編集部撮影)
2013年11月、船橋西武のイベントに参加したふなっしー(編集部撮影)

ゆるキャラの大敵「足元の悪さ」

ぐんまちゃんの優勝で幕を閉じた「ゆるキャラグランプリ2014」。決選会場は愛知県常滑市沖の「中部国際空港セントレア」だったが、ここで参加したゆるキャラたちに悲劇が襲った。

敷地はアスファルトで舗装されていたが、1・2日目と雨に見舞われこともありアスファルトが剥離してしまい、ゆるキャラや来場者の足(靴)の裏にタール状の汚れがべっとり付いてしまったのだ。
ダメージを受けたゆるキャラも少なくないと想像するが、愚痴を吐かず、ファンの状態を気遣う姿勢が胸を打つ。

1ボディ新調するのも安くない

汚れてしまったボディをキレイにするにはクリーニングに出すか、いっそのこと新調するしかない。11月23・24日に埼玉県羽生市で開催されるイベント「ゆるキャラさみっと in 羽生」が終われば、一息つけるゆるキャラも多いだろう。

宮崎市の「サンクリーン南九商事」や、千葉・流山の「大同クリーニング」などの業者がゆるキャラのクリーニングを受け付けている。
ただし費用も日数もかかるので、分身の術が使えないゆるキャラは、その期間お休みするしかない(参照:「ゆるキャラ」着ぐるみのクリーニング、いくらでやってくれる?)。そもそもクリーニング不可の場合もあるだろう。

複数体用意して交互にメンテナンスするのが、着ぐるみの寿命も延びるし、露出の機会も増える――というのは簡単だが、2~3体ともなればその額はあっという間に100万近くなる。小さな自治体や個人に簡単に出せる値段ではない。

注目の「クラウドファンディング」で、この問題を解決しようという動きも出ている。

滋賀県大津市の観光キャラクター「おおつ光(ひか)ルくん」は2014年11月10日から、着ぐるみを新調するための資金106万円を募るプロジェクトを開始した。
内情はかなり窮乏している様子だ。

就任してから5年以上経ちましたが、光ルくんの着ぐるみはこれまで一度も取り換えられたことがなく、 汚れや傷みが目立つようになってきました。

5年以上も取り替えなし......。平安の貴公子「光源氏」をモチーフにしているキャラとして、このままでは確かにちょっと格好がつかない。

現在の「おおつ光ルくん」(JustGivingのプレスリリースより)
現在の「おおつ光ルくん」(JustGivingのプレスリリースより)

金額に応じた「お礼」も用意し、クラウドファンディングのプラットフォームJustGivingで寄付を募っているが、11月11日13時30分現在の寄付金総額は10万円で、 3万円の大口寄付者が3人と、1万円が1人。106万円までの道のりはまだまだ始まったばかりだ。

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