酒蔵「南部美人」で奮闘する、米国からやってきた現代版「マッサン」
2014.10.23 19:26
米と麹と日本語との格闘
研修生ベンさんの年齢は30代、酒造業界でのキャリアも積んできた。ホットスプリングス市には彼の研修成果を待ちかまえている人たちもいるそうだ。かんたんではないかもしれないが、近い将来、ホットスプリングスに酒蔵もできるだろう。
しかし、目下の悩みは日本語のようだ。米と麹と日本語と格闘しながら、酒造りを学んでいる。
「あえて英語に訳したりはしません」と、久慈氏は語る。「技術だけではなく、酒造りに宿る心を学んでほしいですね」
ベンさんの一途な姿、どこかで見たような、と思ったら、あ、そうか、マッサンだ。ニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝さんは100年近く前、英国スコットランドでこうやってウイスキー造りを学んだのか、と。