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酒蔵「南部美人」で奮闘する、米国からやってきた現代版「マッサン」

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2014.10.23 19:26
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日本酒の未来を語る五代目蔵元

一方、研修を受け入れた南部美人の五代目蔵元・久慈浩介氏は、1997年から日本酒の米国市場を育ててきた開拓者の一人だ。日本食の人気が広がるにつれ、日本酒のファンも驚くほど増えてきたという。大吟醸をはじめとしたハイクオリティな日本酒は、リッチな人々を中心に理解され、強い支持を得てきたようだ。

だが久慈氏はこう言う。

「日本から輸出する高品質な日本酒は、高収入な人々が飲む高価な飲み物となってしまっている。幅広くミドルクラスの人にも気軽に飲んでもらいたい。そう考えると、米国で造るしかない」

米国内で小規模な醸造会社が品質の良い日本酒を造るようになれば、ミドルクラスの人にも日本酒の良さが理解されるようになるだろう。米国で日本酒が広く飲まれるようになれば、日本の酒造業界にとっても何もマイナスになる点はない。研修を受け入れた理由は、まさにここにある。

「日本酒の未来を考えたら、今が大きなターニングポイントだと思います」と、久慈氏は力説する。

先輩の蔵人に教わるベンさん(画像提供:南部美人)
先輩の蔵人に教わるベンさん(画像提供:南部美人)
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